はじめに、平素より弊部に関わって下さっているコーチ陣の方々、OBOGの方々、保護者の方々いつも本当にありがとうございます。
私たち名城大学男子ラクロス部はコーチ陣の方々、OBOGの方々、保護者の方々、たくさんの方々のご支援、ご声援のもと活動ができております。心から感謝しております。
以下、11月23日に行われました全学準決勝慶應大学との試合結果について報告いたします。
ついに迎えた全国準決勝。学生日本一まであと二勝という大舞台で、慶應大学との対戦です。
名城大学にとっては11年ぶりの全国大会。北海道大学に勝利し掴み取った準決勝の舞台は、歴史を変える絶好のチャンスです。部員全員が、ただ「歴史を変える」ことだけを考え、この試合に臨みました。
決勝への切符を掴むため、王者・慶應大学に挑む名城。夢見た東京の会場で、緊張と期待を胸に全力で戦いました。
【1Q】
雲一つない澄み切った秋空の下、試合の幕が上がりました。開始6秒、グラウンド中央でのFOを制したのは慶應でした。磨き抜かれた技術でボールを確保すると、素早いショットを放ち、ゴール右上に突き刺して0-1と先制を許します。しかし、我々もすぐさま反撃に転じ、4年#21一井翔が魅せます。得意とする左ランシューから放たれた鋭いショットがゴールネットを揺らし、得点を奪取します。角度の薄い難しい状況でも力強く正確なシュートを決め、確かな技術を見せつけました。毎試合得点を重ねてきたエースとしての存在感を存分に発揮し、チームに新たな波を引き寄せ1-1の同点に持ち込みます。
試合は一進一退の緊張感が漂り、ディフェンス時間が長く続くものの、名城ディフェンスは粘り強い守備を見せます。しかし、慶應に再びチャンスを許し、強烈なショットを決められ1-2とリードを奪われます。その後、我々も果敢に攻め続けますが、両チームが激しい攻防を繰り広げ、1Qは1-2のまま終了しました。反撃の糸口を掴むべく、次のクォーターに全力を注ぎます。
スコア【1-2】
【2Q】
リードを広げ流れを引き寄せたい慶應に対し、名城は粘り強く対応します。2QのスタートとなるFOでは、ファールを誘い攻めるチャンスを得るものの、相手の素早い守備と的確な対応に阻まれ、なかなか得点には結びつきません。
相手のオフェンスでは、素早いパス回しに対応した4年#16山本大喜がパスカット。落ちたボールを拾った3年#4丸山郁生から3年#23岡村碧透へパスが渡り、名城はブレイクを展開します。勢いに乗った3年#23岡村碧透が強烈なシュートを放つも、惜しくもゴールの枠に当たり得点ならず。その後、ルーズボールを名城が拾ったタイミングでチームタイムアウトを申請します。
名城チームタイムアウト明け、4年#1中筋朝治が果敢にゴールを狙う中、相手のファールにより名城は人数有利の状況を得ます。同点に追いつきたい場面で、4年#21一井翔と4年#0谷口智紀がショットを放つも、どちらも枠外に外れてしまいます。
試合が進む中、名城のパスミスを突かれて慶應にオフェンスの機会を許します。一度は守備で耐え忍び、ゴーリー4年#29神谷知希が相手のパスミスをパスカットから名城オフェンスへと繋げますが、その後のパスミスで再びポゼッションを失い、さらにファールを取られ人数不利を強いられます。人数不利の状況の中で、相手に鋭いシュートを決められ1-3とリードを広げられてしまいます。その後も激しい攻防が続く中、名城ディフェンスは粘り強く鉄壁の守備を見せ、ボールダウンからグラウンドボールを奪いポゼッションを回復する場面も見られましたが、相手の堅実な守備に阻まれ、得点を奪えないまま試合が進行します。
2Q終了間際、名城が再びファールを取られる形で前半を終えることとなり、試合は後半戦へと折り返します。
スコア【1-3】
【3Q】
人数不利で迎えたこのクォーター、相手が放った強烈なシュートを4年#29神谷知希が見事にセーブし、ゴールを守ります。しかし、その後のパスミスから相手に簡単にボールを運ばれ、オフェンスの流れを許してしまいます。相手のショットが次々と飛ぶ中、4年#66長島孝明が予測力を発揮してチェイスを制し、ポゼッションを奪取。冷静な判断が光るプレーで流れを引き寄せます。
それでも名城のパスミスが続き、再び守りの体制を強いられる展開に。相手の冷静なパスワークを止め切れず、シュートを決められスコアは1-4に広がります。さらに、攻撃の手を緩めない相手はロングスティック3人の守備をかわし、豪快なシュートをゴールへ叩き込み追加点を許し、1-5とリードを広げられました。
残り時間、名城も果敢に仕掛けますが、得点には結びつかず、相手ゴールの守護神による堅実な守備に阻まれます。苦しい展開が続いたまま3Qが終了し、名城は巻き返しを図るべく最終クォーターに挑みます。
スコア【1-5】
【4Q】
この試合をなんとか巻き返したい名城。3Qの間に立て直しに成功し、4年#65大崎浩志郎がFOを勝ち取りオフェンスに繋げます。これ以上点差を広げさせまいと、4年#21一井翔や4年#1中筋朝治が積極的にゴールを狙います。果敢に攻める名城に対し、相手も懸命に守備を固めますが、ファウルにより名城が人数有利のチャンスを得ます。
その一瞬の隙を逃さず、4年#5須増慶龍が4年#1中筋朝治のパスから鋭いシュートを放ち得点を奪取。スコアを2-5とします。さらに、名城の勢いは止まりません。4年#21一井翔が薄い角度からのランシューを決め、3-5と連続得点で差を縮めます。
しかし、その後の相手オフェンスでは、ゴール裏からの鮮烈なパスを受けた選手にシュートを決められ、スコアは3-6に。続くFOでは、相手にグラウンドボールを拾われ、冷静に攻撃を展開されると、スムーズなパス回しから再び得点を許し、3-7とリードを広げられます。その直後、ゴール前にこぼれたボールを押し込まれ、相手の主力選手によるハットトリックを決められる形で3-8と引き離されてしまいました。
試合終了間際、名城は最後の猛攻を仕掛けますが、相手ゴーリーの堅実な守備に阻まれ、追加点を奪うことはできません。そのまま試合終了のホイッスルが鳴り、苦しい展開のまま試合を終える形となりました。
試合結果
1Q 1-2
2Q 1-3
3Q 1-5
4Q 3-8
total 3-8
よって、本試合をもって名城は敗退となりました。これに伴い、4年生は引退となります。
リーグ戦初戦で名古屋大学に敗れた後、一度も負けることなく勝ち進み、11年ぶりに全国の舞台を掴み取った今シーズン。誰も経験したことのない舞台へ、4年生は後輩たちを導いてくれました。最初は自由奔放で、怖い存在だった21世代。「早く引退しないかな」「怖い」「嫌い」など、後輩たちから良い声が聞こえることは少なかったかもしれません。しかし、この1年間で彼らは後輩から信頼され、「ついていきたい」と思われる存在に変わりました。そして、この遠い東京の地にまで足を運び、大声で応援し、涙を流してくれる仲間や後輩を生み出してくれました。21世代は間違いなく大きく成長した世代です。
名城の歴史を動かし、学生日本一には届かなかったものの、「できないことはない」という可能性を存分に示してくれました。それを誇りに思います。
全国準決勝という大きな舞台に立てたことを胸に、24LIONSの活動は幕を閉じます。そして新たに、25LIONSが幕を開けます。来年もまた全国の舞台に挑み、学生日本一を目指して努力していきます。これからも名城大学男子ラクロス部への応援をよろしくお願いいたします。
MG 喜多花鈴